株式会社オンフのデザイン事業「ここち」の概要資料です。
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目次 contentsここちとは?制作過程345611198しるしづくりの心得ありそろうしるしづくりの内容愛着をうむ、しるしづくりみちコーラ2
ここちは「しるし」をつくるデザインパートナーです。人がサービスや企業、商品などへ募らせるきもちを 「しるし」と定義しています。「しるし」はzipファイルのように、受け手のこころの中で開かれ、頭の中に印象をつくりだだします。どんな「しるし」であれば、伝えたい印象を圧縮できるのか。そんなことを考えながら、デザインに向き合っています。ここちとは?3
ここちとは?01づくりしるしうむ、愛着を愛着をうむ、しるしづくり時代を超えて愛されるもの、長い時間をかけて育まれるもの。流れの速い情報社会において、それらをつくる難しさを感じます。だから私たちのつくる「しるし」は、つくる中で「愛着がうまれること」を大切にしています。きもちと向き合い、使う人、見る人が「愛着」を持てる。そんなデザインを目指します。4
ここちとは?02しるしづくりは、お客様との共同作業です。肩を組み、同じ目的地を見据えることで、軸はブラさずに広い視点からアイデアを考えることができます。想いを上手くまとめるのは難しい。取捨選択をせず、浮かんだ言葉をそのままお話しください。会話を通して言葉にならない感覚を共有することを大切にしています。1.2を経てもお客様と私たちが同一人物になることはできません。だからこそ、両者の異なる視点をかさね、一般的なベストではなく、今回なりの答えを見つけます。の心得づくりしるししるしづくりの心得肩を組み合う1感覚を共有する2視点をかさねる35
ここちとは?03の内容づくりしるししるしづくりの内容私たちが定義する「しるし」は、ロゴやweb、エディトリアル、コピーなど、媒体を問いません。大切なのは、そこに「きもち」が込められているかどうか。「しるし」は、外側には目じるしとして、内側には矢じるしとして2つの側面を持ち、機能します。6
7しるしづくりの内容企業ロゴ、サービスロゴ、商品ロゴなど、対象を問わずお客様と一緒にデザインいたします。ロゴのデザインは、想いや意志をコンセプトに込め、世界観の核となります。一番「しるし」らしさが出る制作物ともいえるでしょう。企業やサービス、商品に募らせる気持ちを言葉にします。ロゴとセットで制作することも多いです。骨太な直球の言葉から、遊び心満載の洒落の効いたものまで、よりまっすぐに伝わる言葉をつくります。ロゴ制作内容コピー/ステイトメントweb 紙媒体LPからHPまで、最適なボリュームの相談から承ります。目的に合った構成の検討はもちろん、デザインに合った言葉選びを行います。企業やブランドの世界観をwebの細部まで宿らせ、画面上でも手触り感のあるデザインを目指しています。ポスター、フライヤー、名刺、ページもののエディトリアルデザインなど、形式を問わず承ります。必要な要素を整理し「伝わる」だけでなく、制作物が使用されるシーンを踏まえたデザインや言葉選びで、まずは「感じてもらう」ことを大切にしています。上記のほかにも、「こんなものを作りたい」「こんなことをしたい」など、お気軽にご相談いただけると嬉しいです。お客様と一緒に私たちができることを考えられたらと思います。
ここちは、次の手順で進行します。お客様の意向に沿って、進行しやすい方法を一緒に模索していきます。制作過程8
この先のデザイン軸を文章にして整えていきます。明文化することで迷ったときに立ち返れるよう、プロジェクトに関わる全ての人の共通言語として提示します。お客様の依頼をまとめ、意思や思いに沿って発信したいことを整理します。他社リサーチを踏まえ、製品やサービスの伝え方を模索しながら今後の課題や展開も考えていきます。0201定義整理きもちをかさねるこころをあつめる9
10ロゴをはじめとするVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)は、製品やサービスの世界観の象徴となります。新たな展開やバージョンアップをしていく際の指針として機能します。先ほど制作した、VIから目的や課題に応じて各媒体に展開をしていきます。 WEB上で使用する画像から店舗などの空間デザインまで、展開は多岐にわたります。0304制作展開しるしをつくるしるしからひろげる
example 01佐賀の県産品を多く使ったクラフトコーラのパッケージデザインと展開みちコーラ制作過程example 01 / みちコーラ11
話をいただいた時、依頼してくださった折茂さんがこぼした言葉です。折茂さんは仕事で九州/佐賀に関わるようになり、惹かれていったといいます。しかし2020年当時、都道府県魅力度ランキングで佐賀県はなんと最下位。佐賀を元気にする、そして佐賀から日本を元気にする動きができないか。そう考えた先に、2020年に日本文化遺産に登録された長崎街道「シュガーロード」からヒントを得て生まれた企画が「みちコーラ」でした。制作過程example 01 / みちコーラ12概要コンセプト-Introduction佐賀の魅力、こんなもんじゃないのに。かつて、外国との唯一の貿易港であった出島では、日本で初めて砂糖が輸入され、シュガーロードを通って江戸に運ばれました。日本遺産にも登録されたこの歴史に倣って、佐賀からもう一度「幸せ」を届けるために、クラフトコーラプロジェクトが始まりました。口にしたら、幸せな気持ちが「みち」てくる。かつてシュガーロードがそうであったように、そんな瞬間を日本に届ける「みち」となるクラフトコーラ。01整理こころをあつめる
制作過程example 01 / みちコーラ13道の先の未だ知らない幸せ届ける「祈り」のコーラ日本に甘くて幸せな砂糖文化をひろめた出発地点。みちコーラはそんなシュガーロードの役割のオマージュでもあり、この難しい時代、一寸先が見えづらい道の先を照らすような存在になってほしいと思いました。みちコーラが、幸せの種を配り、未来を祈る。このコーラが現代における「幸せのお守り」のようになったら素敵なのではないか。飲める「お守り」として、幸せが身体に、そして暮らしに浸透していくきっかけをつくることがみちコーラの目指すべきブランド像なのではないかと考えました。02定義きもちをかさねる-attitude
制作過程example 01 / みちコーラ14高級感トラディショナルモダンポップ1歴史の中に見えるお茶目さ24歴史からくる上品さ現代的な真新しい上質さ3今の時代にあった歴史の解釈3をベースに1/3/4を意識03制作しるしからつくる前頁まででまとめた商品の魅力と思いの部分を、いかに非言語に落とすかを考えます。デザイントーンをマップ化して、4章限の中でどの辺りが適当かを定めていきます。
ロゴを中心に、デザインを考えていきました。今回は「アフター銭湯ドリンク」という要素も商品の特長だったため、初期の方は代表的スポーツドリンクやコーラのオマージュ的要素を強く持たせていました。制作過程example 01 / みちコーラ15-STUDY logo- FIX logo (Keyvisual)
お守りの結び目が解けるときは、願いが叶う時。それになぞらえて、あえて「解く」行為をコーラを飲んだ後の「気持ちが解ける」行為にかけて、解けたひもが道になるシンボルと、何かが沸き上がり溢れて満ちていくようなイメージのビジュアルで表現しました。難しい状況が続く未知数な未来だったとしても、このコーラで少しでもしあわせがみちますように。解けたひもが道になるよく見るとひらがなの「みち」舌を思わせるあしらい沸き上がり、満ちていくイメージビジュアル制作過程example 01 / みちコーラ16みちるお守り。しあわせ、-design concept-detail
制作過程04 example 01 / みちコーラ17展開しるしからひろげるデザインの要素を分解して、展開していきます。今回は象徴的な赤いラインをDI(ダイナミック・アイデンティティ)と言われる手法に近い表現で展開。ロゴを使わずともみちコーラと認識できます。▲ 依頼者、折茂さんの車「ユーノス“ロード”スター」をみちコーラ仕様に。ロゴは用いず、風でたなびくような赤いラインと地の水色で展開。名実ともに「みち」の車になりました。しなやかな赤いラインをアイデンティティに。▶️バナーでは、赤いラインを文字に巻き付けるルールを一貫して展開しています。
制作過程example 01 / みちコーラ18よく見るとひらがなの「みち」になっている赤いラインをはじめ、このパッケージには見つけると少し嬉しくなるようなデザインの仕掛けを詰め込んでいます。ラベルの隅の方に入れた「しあわせみちるよ。」というコピーもそのひとつ。デザインを考える中で生まれたこの言葉が、このプロジェクトのすべてを言い当てている気がしました。このデザインが、みちコーラを飲んだときの「しあわせみちる」ここちへつながっていくことを願っています。
制作過程example 02 / ありそろうexample 02広島・鞆の浦の古民家カフェの店舗ロゴデザインと展開ありそろう19
夫婦で何かやりたい、から始まったカフェ i とりあえずはじめることにしたi 文脈を大事にしたW 全部実験だと思ってる、あれもこれもやりたW その人らしい選択に寄り添うi 閃きが生まれる瞬間に寄り添% ないからこそ自己と向き合えるi 柔らかさ/余白/温度感/しなやかさ/穏やかi 都会の人と地元の人の融合i 外の人が「何か良さそう」と思えるi 和洋折衷、混在しているi 黒でも白でもない広島県・鞆の浦。かつて人や物が行き交う寄港地として栄えたまちです。常夜燈や石畳の道や古民家が残る風景がとても素敵なまちです。ご依頼くださった長田さん夫婦がおっしゃっていたのは「目的地となる場にしていきたい」ということ。わかりやすい観光資源ではないけれど、まず訪れてみて気づくことがあったり、そこから広がって、より深くまちを知ることにつながる。そのはじめにこのカフェがある。そんな場所をつくりたいという相談でした。と も概要-Introduction鞆の浦に、目的地になる場をつくる2001整理こころをあつめる制作過程example 02 / ありそろう
手ざわりってなんとなく、質感のあるものだったり、 ローカルなものに対して使いがちな言葉。 手ざわりを感じることで、感性がひらかれたり、心が落ち着いたりするのかもしれません。でも多分本当は、そこに至るまでの手さぐりで楽しむ段階が大切なんだと思います。 手ざわりを「買う」のではなくて、自分だけの手ざわりを手さぐりで楽しみながら「見つける」こと。「手ざわり」の世界に入る扉としての「手さぐり」感を大切に、デザインしていきました。-attitude制作過程example 02 / ありそろう21「手さぐり」感必要な「手ざわり」感に02定義きもちをかさねる
前頁まででまとめた商品の魅力と思いの部分を、いかに非言語に落とすかを考えます。デザイントーンをマップ化して、4章限の中でどの辺りが適当かを定めていきます。制作過程example 02 / ありそろう22上品さザラザラツルツル親しみやすさ1ザラザラな親しみ24ザラザラな上品さツルツルな上品さ3ツルツルな親しみ品のある手ざわりの中にある「情」03制作しるしからつくる
23-STUDY logo- FIX logo制作過程example 02 / ありそろうロゴを中心に、各展開に広げていきました。今回は気づきが芽吹くようなイメージのロゴや、手探りでつくっていくイメージのパズルロゴなど、さまざまな切り口で思案しました。
あ+?/!狼煙/空気/雲/湯気/閃き制作過程24-detailあそこにいけば、何があるかはわからないけど何かあるかも。そんな期待を持って来てほしいという思いを、ひらがなの「あ」を立ち込める湯気や煙のようなモチーフで描きました。シンボルは気づきの「あ」であり、「?」や「!」にもなり得ます。遠くの人に居場所を知らせる狼煙のように、ありそろうが鞆の浦や遠方の人の目的地になりますように。予感何かありそうな-design conceptexample 02 / ありそろう
▲ 涼しさを感じさせつつも、しっかりとした厚みのある暖簾。ロゴをカジュアルにした分、古民家に似た威厳・表情が出るように、なるべく大きく家紋のようにシンボルをあしらいました。▶️popや看板では、ロゴタイプのイメージから展開して、端的なメッセージを大きめに構成しました。デザインの要素を分解して、展開していきます。今回はキーカラーはもちろん、もちっとした白いラインと、それと対照的なはっきりとした書体。ここをデザインのキーワードとして展開していきました。柔らかい白線と、はっきりした書体04展開しるしからひろげる25制作過程example 02 / ありそろう
なにか?ありそう!ありそろう。このプロジェクトは、ロゴをつくる中で生まれたこのコピーによって店名をひらがな表記にすることになりました。ロゴなどの「しるし」つくっていくと、伝えたいこと、すすめるスタンス、全てがパズルのように噛み合っていく。提案はあくまでも通過点として、議論し、一緒につくっていく。そんな理想のデザインプロセスを体験させてもらえたプロジェクトでした。ありそろうでなにかが見つかる。そんなシーンのここちがこのデザインから生まれていくことを願っています。制作過程example 02 / ありそろう26
何か、力になれるかもしれません。もし相談したいことがありましたら以下までご連絡ください。併せて、WEBもご覧ください。[email protected]https://cocochi.designやがてここちになる一緒に、しるしづくりをさせてください。