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オンプレ&Azureハイブリッド仮想基盤、Azure Stack HCI構築と既存基盤からの仮想マシン移行

オンプレ&Azureハイブリッド仮想基盤、Azure Stack HCI構築と既存基盤からの仮想マシン移行

GREE Tech Conference 2023で発表された資料です。
https://techcon.gree.jp/2023/session/TrackA-3

gree_tech
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October 13, 2023
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Transcript

  1. オンプレ&Azureハイブリッド仮想基盤
    Azure Stack HCI構築と
    既存基盤からの仮想マシン移行
    グリー株式会社
    開発本部 情報システム部
    ITマネジメントグループ IT基盤チーム
    新澤 千明

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  2. 目次
    1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  3. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  4. ● 構成
    ○ WindowsServerの仮想マシンを格納する仮想基盤として利用する
    ○ 全社で利用する各種サーバに利用
    利用目的と構成
    4
    DC AzureStackHCI格納VM
    ActiveDirectory他認証系
    DNS
    DHCP
    基幹系システム
    ファイルストレージ
    他アプリケーションサーバ
    など100VM弱

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  5. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  6. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    ● HCI入れ替えの経緯
    ○ 既存のHyper-V ClusterがEOLになってリプレイスが必要に
    ○ Azureとオンプレの統合管理に夢を見た
    ○ 将来の機能追加でAzureとオンプレ間仮想マシン移動で柔軟な運用ができると聞いた
    ○ そもそもなぜオンプレにしたのか
    ■ スケールアウト・スケールアップしないサーバなら
    オンプレのほうがコストメリットがある
    ■ 障害発生時の切り分けが容易なことが多い

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  7. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  8. 構築と移行の流れ
    ● WACのウィザードでAzureStackHCIを構築する
    ○ OSを入れなおす
    ○ 管理用ネットワークアダプタのドライバを入れる
    ○ NetworkATCを設定する
    ○ ディスクのドライバを iDRACから入れる
    ○ 中略
    ● 既存環境から仮想マシンを移行する
    ○ バックアップアプライアンスで転送する
    ○ Exportコマンドで転送する
    ● うごく!
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  9. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  10. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    ● 構成
    ○ DELL AX-7525 * 3NodeCluster
    ○ DELL S5248F-ON * 2
    ○ S2D 実効21.1TB(3Way Mirror) All NVMe Storage pool
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  11. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  12. ● 1ノードだけ挙動がおかしかった。WMIが起動していない。
    ● WMIを起動しなおすだけならすぐに終わるが、他に挙動がおかしいところがあるか
    わからなかった。
    ● 次のバージョンがすでに公開されているし、OSを入れなおしてしまおう。
    ● Learnの情報を参考にする。
    https://learn.microsoft.com/en-us/azure-stack/hci/deploy/create-cl
    uster
    OSを新しいバージョンで入れなおそう
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  13. ● OSはMS公式からダウンロードする。DELL独自のカスタマイズイメージはない。
    ● AX-7525のダウンロードサイトにNICのドライバがない。
    OSを新しいバージョンで入れなおそう
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  14. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  15. ネットワークアダプタのドライバ探し
    ● WACでの構築中、NetworkATCを設定するときにドライバを入れておく必要があ
    る。
    ● AzureStackHCI用のAX-7525とPowerEdge R7525はハードウェア構成が同
    じ。
    ○ PowerEdge R7525用のダウンロードサイトで落とす。
    ○ WindowsServer 2022用のドライバを使う。
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  16. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  17. ディスクのファームはiDRACから入れる
    ● NVMeのファームは、ディスクが動いていると入らない
    ○ iDRACからインストールしよう
    ○ Integrated Dell Remote Access Controller(iDRAC)Webインターフェイスを使用してファー
    ムウェアをリモートでアップデートする方法
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  18. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  19. Network ATC の設定大変でした
    ● うっかりMTUの設定をミスる。
    ○ 9014にすべきところを1514にしてしまう。
    ○ ドキュメントが見つからない。
    ○ コマンドを叩いて調べた。
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  20. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  21. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    ● ローカルPCのPowerShellからEnter-PSSessionで入って実行するとコケるのが
    ある。
    ○ AzureStackHCIの各ノードに直接ログオンして構築すべき。
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  22. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  23. 記憶域のサイジングについて
    ● 気が付いたら容量がカツカツにならないように、空き容量を確認しよう。
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  24. ● Windows Admin CenterのDashboardに警告機能が付いた。
    記憶域のサイジングについて
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  25. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  26. 仮想マシンを転送しよう
    ● AzureMigrate(Private Preview)で仮想マシンを転送しよう
    ○ プライベートプレビューに招待してもらえた ★日本初★
    ○ Azure → Azureのリージョン間転送では仮想マシン転送が数秒。期待できる!と思った。
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  27. 仮想マシンを転送しよう
    ● AzureMigrateを使わなかった理由
    ○ 機能が十分ではなかったが、 Private Preview段階だったため仕方ない。
    ■ 転送中仮想マシンを止めねばならないが、 15分~30分かかる。
    ■ ネットワークアダプタが変わって固定 IPアドレスが消える。
    ■ これらは開発が進むにつれ、改善されていくそうです。
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  28. 仮想マシンを転送しよう
    ● AzureMigrateの転送料金
    ○ 管理VMがus-centralにある。
    ○ データが日本リージョンから us-centralを経由して戻ってくるのでは
    リージョン間転送量がかさむのではないか、という不安。
    ○ 管理VMを経由するのはメタデータのみ。
    ○ 仮想マシンのデータはオンプレ toオンプレで転送される。
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  29. 仮想マシンを転送しよう
    ● バックアップアプライアンスを用いて転送した
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  30. 仮想マシンを転送しよう
    ● スナップショットを取れない構成の仮想マシンはexportコマンドを使う
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  31. 仮想マシンを転送しよう
    ● NLBを組んでいる仮想マシンは転送経路上のスイッチにNLB許容する
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  32. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  33. WACで全て管理できると思っていた
    ● WACで全て管理できると思っていた
    ○ ユーザーごとに仮想マシン管理権限を付与できない
    ○ 障害でWACから表示が消えた仮想マシンを復旧させるときは、
    結局Hyper-vManagerやFailoverClusterManagerを使った。
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  34. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  35. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    ● 以前のWACでは意図したノードに仮想マシンを転送できなかった。
    ○ どのホストを選んでも、内部的に Recommendedなホストに強制移動される
    ○ WACの機能が拡充されるとともに、 GUIで指定した移動先ホストに転送されるようになった
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  36. 1. 導入編
    a. 利用目的と構成
    b. どうしてAzureStackHCIにしたのか
    2. 構築編
    a. 構築と移行の流れ
    b. まずオンプレHyper-v基盤として動かそう
    c. OSを新しいバージョンで入れなおそう
    d. ネットワークアダプタのドライバ探し
    e. ディスクのファームはiDRACから入れる
    f. Network ATC の設定大変でした
    g. コマンドはサーバに直接ログオンして実行する
    3. 運用編
    a. 記憶域のサイジングについて
    b. 仮想マシンを転送しよう
    c. WACで全て管理できると思っていた
    d. 仮想マシンが意図しないノードに移動する
    e. トラブル発生・容量がたりない
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  37. トラブル発生・容量がたりない
    ● トラブル発生・容量がたりない
    ○ 外部ストレージはAzureStackHCIのホストから
    マウントできない
    ○ 容量追加が必要な場合はノードを追加して対処する。
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  38. 38

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